急須でお茶を淹れて飲む
この当たり前のことが
近年では特別なことになってしまった。。。
急須を使い茶葉でお茶を淹れる人は少ない
いま世界的に日本茶が注目されている
日本人でも若い世代を中心に日本茶が見直されてきている
お茶が売れないと言われて20年が経つ
僕がお茶屋になった当時からお茶は売れないと言われていた
ネットを中心に素敵な急須を見ることが多い
開口部の大きな急須だ
その急須から茶葉が綺麗に見えることがある
そしてそこから見えてくる世界がある
食事にも言えることですが
良品と言うものは素材そのものが形として見えること
素材を活かすことが料理人の腕だ
お茶も同じだ
その茶葉から見えてくる世界がある
開いた茶葉を見る
この茶葉は手摘みのお茶だと解る
こんなに大きいの?
って思えるほど偉そうな茶葉だ
工場の出来たての状態
この段階で王者の風格がある
東頭と呼ばれるお茶
その摘み取りもこだわりがすごい
摘み取る芽はお茶摘みさんが選び抜いた
『美味しそうな葉っぱ』
それを丁寧に摘み取る
お茶摘みというものは多くの場合1芯2葉と言われている
1芯2葉をバンバン摘み取るのが通常の茶摘みだ
東頭は少し違う
ミル芽(幼い芽)過ぎてもダメ
コワ葉(硬い葉)大き過ぎてもダメ
その選別をお茶摘みさんが瞬時に行う
東頭のお茶摘みは特別なモノなのです
茶畑も特別なのです
標高800mの天空の茶園
そして自由に伸ばした茶の木
自然仕立てと呼ばれる1本の茶の木を上に伸ばす栽培方法
通常の茶畑はカマボコ状に造られるものだ
天空の茶園
空に近いこの場所で
陽のヒカリを浴びて大空に向かって伸びるお茶
そのお茶が東頭なのです
急須の中から茶園まで見えること
これが1杯のお茶を楽しむということ
自分の為のお茶
たいせつな人と時を楽しむお茶
特別な1杯もあるということを知って頂けたらと思います