限界♪

moto1976

2015年12月05日 04:20

自分の住んでいる街

牧之原も田舎だと思う
僕はお茶の仕事で限界集落にいくことも多い
どのあたりから限界というのか…

その判断は難しい

天竜に行くといつも思う事がある
お店は少ないがここは食は豊かだと思う
贅沢はできないが贅沢な食材がある

これは自然の恵みともいうべきなのか?
昭和を感じる本物の食材が普通に転がっている





暴れ天竜と言われる天竜川
基本的に天竜の人たちは川の上に住んでいる
山に住んでいる

土地に恵まれてはいないだろう
農地ももの凄く少ない
林業も多くこの時期は蜂蜜の巣箱などを軒先でつくっていたりした

茶業も盛んだったが
近年は自宅用がほとんどだと思う
在来の茶園も多く小規模な畑ばかりだ





12月あたま
もう紅葉がすすみ散り始めているころ
天竜の原木なめこを見つけた

長野との県境のみさくぼでなめこを見つけたのは1ヵ月前だ
だいぶ南に降ってきた浜北と天竜の境目
ここは1ヵ月遅いのか。。。

お茶だったら二週間くらいの差で山間地は始まる

春が遅く冬が早い天竜を再確認した





じいさんが販売していたなめこ
それとは別のなめこを買ってきた

原木のなめこは汚れている
じいさんはこれを綺麗に洗い流しパック詰めして売る
その価格はけっして高いモノではない





自宅でなめこを洗う
うちの水でこの冷たさだ
天竜だったらもっと冷たいだろう

作業を考えたら田舎の仕事って割に合わないな~って思う





なめこを軽く茹でそれを利尻昆布で作った麺つゆに浸ける
なめこが味を吸うから濃い味付けでもいい
これが本当に美味しい

近年はキノコ類は栽培が盛んだ
通年販売ができるようになった
これもまた企業努力だと思う

でもやはり原木栽培のようなその地でしかできない栽培

これは素晴らしいと思う





山には素晴らしいモノが沢山ある
これはお茶やミカンやキノコだけでもない

自然の恵みを受け育った農作物にはその土地の薫りを纏うものだ
山間地のお茶を飲むと感じることがある

それは『山の薫り』だ

お茶の栽培方法は江戸の後期から明治にかけて
指南書がすでにあったようだ

農作物に言えること
チッカリン♪
要するに肥料を入れれば作物は元気に育つ

しかし山間地のお茶に代表するような『山の薫り』
このお茶の素晴らしい所である『薫り』に関して

静岡には安倍川、大井川、天竜川がある
このどれもの大きな川の両側には険しい山が存在する
そしてこのどこにもお茶が植えられている

静岡のお茶はやはり面白い

だから僕はフラフラとお茶を求めて山に行くのだ。。。

限界集落と呼ばれる地でお茶づくりは主要産業だ(だった)
換金性の高い農産物が重要だ

もっともっとお茶が売れれば良いのに!
って素直に思う

むかしの人は凄かったな~っていつもながらに思う
だって僕なんかよりもっともっと沢山お茶を売ったからだ。。。

頑張らなきゃ!

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