最近鮪よりも鰹が気になります
なぜカツオなんだろう?
いつも考えるけどやっぱり血を求めているのかもしれない
かつおって血生臭いと言うけれど
鮮度のいいカツオはまったく臭くありません
御前崎に抜群のカツオが揚がってきている
モチ鰹と言われるモチモチしたカツオだ
のぼりガツオの鮮度ビンビンのものです
馬刺しか!?
って思うくらい美味しいのです
超鮮度のカツオになると
心臓を刺身で食べる事が出来ます
これは動物の生レバーよりも美味しいのです
味噌煮にすると
煮汁の味もかつおだしの味わい
ここですら臭みが全くないから驚くのです
カツオを考える
カツオのみなぎるチカラ
あの血の味わいを活かし水分を抜いていく
手火山式と呼ばれる薪を焚く直火手法
焚火の熱と熱風と燻で水分を徐々に奪っていく
ここからなまり節になりかつお節の荒節へと変わっていく
かつお節屋さんは燻の煙で水分を抜いていく
部屋全体を煙で燻し水分を徐々に抜いていく
僕のなまり節屋さんにお願いしているかつお節
この『荒節』は少し作り方が違います
手火山の熱風により水分を奪っていく
ジワリジワリと水分を抜く
そのポタポタと落ちたカツオの脂
直火に触れて煙に変わる
力強い燻香
別注の荒節は独特の香りがある
写真は本枯れのかつお節を使っている
焼津のかつお節が素晴らしいと言われている
焼津には多くのメーカーがある
実際は枕崎のかつお節を扱う業者が多い
もっと言うとゴニョゴニョ。。。
あーやめておこう♪
枕崎の本枯れは素晴らしい
ぼくもかつお屋さん経由で枕崎を扱っている
叩けばカチンと甲高い音
カビ付された最高峰のかつお節だ
この深い味わいは荒節では味わう事はできない
多くの人がかつお節と思っている
パックに入った『花かつお』
なぜこんな時代になってしまったんだろうか?
美味しさを伝えるには情熱が必要だ
でも時間も掛かるし気力もいる
体力はどんどん落ちていく…
疲弊していくんだけど
でも振り返るとすべてが経験となっている
味のある人生だなーって思う
そー考えると…
自分はカツオみたいな人生なのかな?
荒々しい血がみなぎる突っ走る人生
でも釣上げられたら…
熱せられ、ポタポタと汗を搾り取られ
凝縮されて小さくなりカビ付されて…
本枯れかつお節のような
カチンコチンのカッタイおとこになれたら
どんなに素敵なことだろーかと…
さいきん開き直るようになった
(こんぶ としお)