昆布のはなし

moto1976

2024年11月10日 19:23



昆布が消える
これは2020年あたりから言われていた事
もっと前から言われている
環境の変化
海水温の上昇
生産者の高齢化
流通の問題など
様々な問題が指摘されている

現状をザックリ話すと
そろそろ本当に消えるだろう

①店頭の昆布が消える
②店頭の昆布加工品が消える
③昆布調味料が変わる

原料が減るということは全体の総量が減る
上の品質も減ればボリュームゾーンも減り
下の加工品も消えて行く

一番安い加工品は値段が上がる
次に安いボリュームゾーンの下の位置
ここは外食産業が買い付ける
一番上の昆布も料亭など行き先は決まっている

中間から上の昆布は使う人が極めて少なくなる
これは現在の高齢者と本物志向の客層が少ない事
ただしこれは決して悪いことではない
仮にココの引き合いが強い場合はもっと昆布は速く売場から消える
いま起きている事は加工品の昆布争奪戦だ
この加工品にも昆布依存度が高い物
いわゆる加工度が低い昆布由来の味わいが強いモノが
非情に難しい状況になってきている
商品で言えば【おぼろ昆布】【とろろ昆布】【塩昆布】あたり
いま一番売れている【こんぶ出汁】【ねこぶだし】あたり
これらの商品を作る際の原料争奪戦が大きい
これから先に何が起こるのか?

こんぶを使う商品は出汁パックなども含めて
昆布を確かに使うが他の調味料に依存する比率が高くなる
それは旨味調味料であったり砂糖など甘味料であったりする
そして香りを出すためには魚粉を使う事になる

原料由来の本来の味を知ること
これってとても大切な事であり
食に意識が高い人たちは【裏面表記】を見るが
本当に大切な事は昆布というものを知ること
そして今ならまだそれができるという事なのです

スーパーの売場に昆布が本当に少なくなりました
日高昆布も100g単価1000円を超えてくる
利尻や羅臼はもっと高価です
もちろん以前から等級の高い昆布はそれなりの価格でした
ただし現在はこの品質でココまで値段を取るのかと
驚くような昆布を見かけます
じゃあどこで買ったら良いのか?
専門店で店主に昆布の特徴を聞いてみてください
自分が昆布をどのように使いたいのか?
それにキチンと答えられ
そして一番コスパの良い昆布を提案してくれるお店
そんな専門店を大切にしてもらいたいと思っています


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